年々深まる風合いの中で・・・深まる人生も感じながら住んでほしいものですね

長野市で「年々深まる景観づくり」をしているガーデンファクトリーです。

まあこれはガーデンファクトリーを始めた頃からのうちのコンセプトでもあるわけですが、当社の場合はエクステリア業者さんとは少し異なり、やはり年々深まる家のたたずまいを考えながら家の外構やお庭などをプランしていますので、やはり家を建てピカピカの外構を作ってとりあえずそれで＜今回の家作りはすべて終わり＞、と考える方よりも・・・家を建てたその後の（人生も含めた）過ごし方まで結構深く考えているようなお客様も実際に多くおいでいただきます。

まあ自分も二十数年暮らしてみて・・・・既に庭や外構も作った頃よりはかなり傷んだり全体の景観も崩れて来たりはしてますが、それでも大きく育った木や毎年鳥が運んで来ては根付く草木などもあり、やはり建てた頃のピカピカした庭もきれいでしたが、今は今でとても落ち着いた空間となり・・・ちょうど初老になった自分ともなんだかとても波長が合う感じです。

だから＜施主の人生や家と一緒に歳を重ねて行くような庭や外構があってもいいのでは＞と思いながらこれまでやって来たわけですし、実際自分が歳を取ったらやっぱりそんな年々深まる風合いの良さも実感しています。

（畑に続く通路も既にハーブや下草で覆われてしまいましたが、あまり気にしません）

そんなわけで自分自身が家を建てた頃はまだ３０代半ばでしたので、その家での２０年後や３０年後のことなど・・・その当時はまったく想像もつかなかったわけですが・・・・

実際すでに２３年くらい経ったので、やはり歳を重ねたり時間が経つことによる「いろいろな部分での深さ」もあの頃よりは少しだけ理解できるようになりましたし、これはやはり実際に歳を重ねようやく理解できることもかなりあるものです。

だから子供さんが産まれ、今度は家族で住む家を思い切って建て、これから夢と希望に溢れた人生を送ろうとするご家族であっても１０年２０年の間には本当にいろいろなことが起こるでしょうが、その時々家族と一緒に歳を重ねて来た＜家のたたずまい＞もそれはそれで何かいいものですし、いつかまた大人になった子供達と庭で語らう日も来るわけですね。

今の時代、建てた時とずっと同じであろうとする、「ノーメンテ」や「いつもきれいで手の掛らない庭や外構」だけを求める方が多数派ですが、反面バランスの取れた豊かな植栽や工業製品やプラスチック等の人工物をの使用をなるべく少なくした家の景観作りをすることで、実際年々深まる風合いを感じながら豊かに住める家ができるものですし、何かそんな経年変化もそれはそれでいいんじゃないかと、ちょっと今朝の庭を見ながら思った次第です。

そのためこれはあまり言ってはいないんですが、ガーデンファクトリーや自分の景観作りでのベースは・・・・元々が＜侘び寂びの和風庭園＞と同じ思考で作られているものです。

まあせっかくですからそんな年々深まる人生も送ってほしいところですし、それには＜住環境＞も大きなファクターを占めるんじゃないかと思います。

（毎年同じ風景が繰り返されますが、気がつけば樹木も大きくなりいろいろ変化して行きます）